イッカク到着
夕方、千葉の海博の担当の方からメールが届きました。イッカクは無事に到着し、搬入されたとのことです。やれやれです。
イッカクの搬出

さて、今日は休館日なのですが、学芸員は全員出勤です。特別展を解体するためです。
朝9時より、イッカクの標本を作成した職人さんがやってきて、骨格を解体します。その後、千葉まで標本を運ぶ運送業者さんの4トントラックが足羽山を登ってきました。
実は、先日の豪雨により、大型車が通れる下り道が土砂崩れで通行止めとなっています。そのため、トラックは上り一方通行の道を逆送して下りなければなりません。そこで、管轄の警察署に相談し、お巡りさん立ち会いのもとで逆送をさせてもらうことになりました。
骨格標本の積み込みが終わった午後2時、パトカーが足羽山のふもとで待機し、誘導灯をもったお巡りさんが博物館までやってきました。お巡りさんの誘導に従い、学芸員の車が先導し、そろそろとトラックが下ります。およそ5分、無事にトラックはふもとまで下り、千葉へと旅立ちました。千葉への搬入は明後日29日の予定です。
本日にて閉幕
そういうわけで、およそ60日におよぶ特別展は本日で閉幕いたしました。たくさんのご来館、どうもありがとうございました。
特別講演会

いよいよ講演会の日となりました。お昼すぎから人が集まりはじめ、定刻には用意した席がほぼ満席となりました。主催者としては一安心です。
内容としては、まず最近の知見を加えながら性淘汰理論を概説し、しかし闘争の結果選ばれた雄と雌が理想とする配偶者はかならずしも一致しない場合があり得るはずで、その不一致を探るのが現在の行動生態学の関心事の一つとなっている、というお話です。動物の「女心」は従来の研究者が考えてるほど単純でなく、難しいですねえ、と締めくくられました。
講演のあと、質疑の時間をとりましたが、予想していたよりもたくさんの方から質問がありました。そこでもいろいろな観察のエピソードが飛びだし(例えば「モテるニホンザルの条件・・・トップ(順位が1位のオス)、アップ(順位上昇中のオス)、チャーム(子ザルに好かれるオス)、ストレンジ(よその集団から来た放浪オス)」など)、盛り上がって予定時間を10分ほどオーバーしてお開きとなりました。
今回は一般市民向けの内容をお願いしてましたので、基礎的なレベルの進化生物学の話が中心だったわけですが、アンケートを見ると中には他府県からわざわざ来られた方もいて、そういう方の中にはより専門的な内容を期待していた、という方もおられたようです。博物館の講演においては、ターゲットを誰に絞るか、というのはなかなか難しい面があります。
そういうわけで、お盆というお忙しい時期にご来館いただいた皆さま、どうもありがとうございました。
1日前

さて、今日は講演会1日前です。午後にジュニア学芸員の高校生に集まってもらい、会場設営を手伝ってもらいました。椅子並べではどれくらいのお客さんが来るのか?を見極める必要があります。たくさん並べて実際にはスカスカだと講師の方には悪いですし、一方で椅子が少なくって当日あわてて追加する、というのも段取りが悪いです。結局、去年の講演会の入りなどを考慮して、50席程度をセットしました。
そのあと、高校生の面々で「イッカクの実物大ペーパークラフト」の仕上げにかかりました。実はこのペーパークラフト、特別展の開幕と同時に骨格標本の横っちょに天井からつり下げられる予定だったのですが、なかなか高校生が集まれる時間がとれず、しかも水害やらがあったりして、日の目を見ないまま開幕してしまいました。
意外と足踏みしたのは、組立てのプロセスにあります。当初はA4サイズのペーパークラフトの原図(ごとうけい(http://www.keicraft.com/)さんデザインのもので、今回はごとうさんの御好意で使用させていただきました)を拡大して、厚紙にプリントアウトしてそのまま組み立てる、という段取りを考えていました。しかし、6メートルの大きさともなると、厚紙だけでは体の輪郭を保つのが難しい、ということが判明しました。そのため、スチロール板や竹ひごで骨を作って埋め込む作業が必要になりました。できあがったモノは「ハリボテ」のような構造物です。
そうして、この日、夜10時までかかって、ようやく完成しました。テグスで天井からつり下げて、ぐっと見栄えのする展示になりました。明日の講演会のお客さんの反応が楽しみです。

